大学院について

最高レベルの臨床を基盤とした麻酔科学・集中治療医学・疼痛治療学の研究
Innovative Research in Anesthesiology Based on Excellent Anesthesia Care

麻酔科の大学院では,麻酔医療やその関連分野(集中治療やペインクリニック)における,臨床での疑問を研究テーマとして選び,臨床研究や基礎研究を行っています。私達は研究だけを毎日行うのではなく,教授から新入医局員まで全員が,手術室での臨床麻酔を中心とした附属病院での診療を継続して行っています。臨床の現場にいる医師であるからこそ,基礎医学者では着想し難い,日々の麻酔診療に役立つエキサイティングな研究が可能となります。

麻酔科の大学院での研究は,現在,多くのプロジェクトがOngoingです。2019年4月1日時点で代表的なものを以下に示します。いずれも今後の臨床を改善する可能性のある魅力的な研究です。

●手術麻酔領域

  • ヒスタミン神経系における吸入麻酔薬の作用機序
  • 電子麻酔記録ビッグデータの人工知能解析
  • 組織酸素飽和度と創感染の関連
  • 麻酔薬によるKv1.3チャネルを介した免疫抑制作用の機序
  • 嘔吐する哺乳類を用いた術後悪心嘔吐の脳内機序

●集中治療領域

  • ARDSやVLIにおける肺血管内皮由来微小粒子の関連
  • 腎不全の進行・増悪の電気生理学的・分子生物学的機序
  • 集中治療ビッグデータと保険診療コストの人工知能解析
  • 集中治療における細胞表面抗原バイオマーカーの探索

●ペインクリニック領域

  • 椎体の描出が可能な新しい超音波テクノロジーの開発
  • 新しいラット神経障害性疼痛モデルの開発
  • オキシトシン神経系の疼痛伝達における機序
  • 長鎖非翻訳RNAの遷延性術後痛における分子機序
  • 凍結肩の神経ブロックを用いた新しい治療戦略の開発

当科は日本で2番目に開講した歴史と伝統を持つ教室です。豊富な経験で蓄積された最高レベルの臨床に基づく,世界最先端の研究の実践が東北大麻酔科のResearch Policyです。

研究を通じて,医学者としてのトレーニングを積むことは,最高の麻酔医療を患者様に提供するために,絶対に必要だと私達は信じています。私達と一緒に大学院で魅力的な麻酔科学研究を進めませんか?集え!若き麻酔科医!!

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